
最近、管理職に昇進したがる社員が少なくて、どうやってモチベーションを上げればいいか悩んでいます。

調査でも、給与アップや成長機会が大きな動機ですが、それ以上に責任の重さやストレスが原因で躊躇している人が多いようです。

確かに、責任を負いたくないという声も聞きます。どうすれば挑戦してくれるでしょうか?

まず、管理職になるメリットを明確にし、責任が重いことだけでなく、成長やキャリアパスの可能性を示すことが大事です。また、メンタリングやサポート体制を強化することも有効です。

なるほど、単に昇給だけでなく、もっと包括的なサポートが必要ですね。
「管理職への意向」調査から見える人材育成のヒント
エン・ジャパン株式会社が運営する総合求人サイト『エン転職』が行った「管理職への意向」についてのアンケート調査結果が発表されました。本調査では、4,789名のユーザーから回答を得ており、中小企業の経営者や採用担当者にとって有益な情報が満載です。本記事では、調査結果の概要をもとに、管理職への意向やその理由、課題について解説します。
管理職になることに興味はありますか?(管理職ではない人)
管理職になりたい理由を教えてください。(複数回答可・男女別)
株式会社エン・ジャパン
管理職への興味は約4割、男女で18ポイントの差
調査によると、管理職になることに「興味がある」と回答したのは41%でした。しかし、男女別で見ると興味の差が大きく、男性は51%、女性は33%と18ポイントの差が見られました。これは、女性が管理職になることに対して消極的であることを示しています。
経営者へのポイント:
女性社員が管理職を目指しやすい環境を整えることが重要です。例えば、柔軟な勤務形態やメンタリングプログラムの導入を検討してみてください。
管理職になりたい理由:トップは「給与を上げたいから」
管理職になりたいと考える理由の1位は「給与を上げたいから」(63%)であり、次いで「自分を成長させたいから」(57%)、「仕事の幅を広げたいから」(44%)が続きました。給与の向上は、管理職への意欲を高める大きな要因となっています。
経営者へのポイント:
給与体系の見直しや、昇進に伴う明確な給与アップの提示が従業員のモチベーションを向上させます。また、キャリアパスの明示も重要です。
管理職になりたくない理由:半数以上が「向いてないと思う」
「管理職になりたくない」と回答した理由のトップは、「管理職に向いていないと思うから」(52%)でした。特に女性では56%がこの理由を挙げており、男性よりも12ポイント高い結果となっています。また、「責任の重い仕事はしたくない」という理由も女性の方が10ポイント高くなっています。
経営者へのポイント:
管理職への適性を判断するためのトレーニングや評価制度を導入し、従業員が自信を持って管理職に挑戦できるよう支援することが求められます。
管理職になって良かったこと:トップは「自身の成長」
現在管理職の方に「管理職になって良かったこと」を尋ねたところ、「自身の成長に繋がった」(53%)がトップでした。次いで、「自分の裁量で決められることが増えた」「部下・メンバーの成長など新しいやりがいに繋がった」(45%)が続きました。
経営者へのポイント:
管理職の成長を促進するための継続的な教育プログラムを提供し、彼らの裁量を尊重する職場環境を整えることが重要です。
管理職になって大変だったこと:トップは「責任が重い」
「管理職になって大変だったこと」のトップは、「責任が重くなった」(50%)でした。さらに、「上司と部下の間で板挟みになる」「仕事量・残業が増えた」という回答も多く見られました。
経営者へのポイント:
管理職の負担を軽減するためのサポート体制を強化し、業務量の調整やストレス管理を行うことで、管理職の定着率を向上させることができます。
記者より
本調査の結果から、管理職への意向や課題が明らかになりました。中小企業の経営者や採用担当者は、これらのデータを参考にして、社員が管理職を目指しやすい環境づくりを進めることが求められます。社員のモチベーションを高め、組織全体の成長を促進するための施策を積極的に取り入れていきましょう。
このブログ記事が、中小企業の経営者や採用担当者にとって有益な情報源となり、より良い人材育成の一助となれば幸いです